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判例紹介

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取引の分断がある場合の充当計算の可否

  最高裁判所平成20年1月18日判決 従前,業者から借入れをしていたが一旦完済し,その後,同じ業者との間で契約書を作成してから再度借入れを開始した場合,前後の取引について,1個の連続した取引として計算してもよいのか争いがありました。 この争いの実益は, ① 以前の取引の完済時点が10年以上前の場合,以前の取引が消滅時効にかかり,請求ができなくなること。 ② 前後の取引を充当し続きを読む

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過払利息の付与

  最高裁判所平成19年7月13日,同月17日判決 過払い金は,法律上,不当利得(民法703条)といって,利得が法律上の原因に基づかないことを根拠にした返還請求になります。そして,不当利得では,利得者が受け取った利得について,法律上の原因に基づかないことを知っていたとき,悪意の受益者として,利得に年5%の金利を付けて返さないといけないということになっております。 では,不当利得であ続きを読む

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みなし弁済の可能性否定

  最高裁判所平成18年1月13日判決 法定金利を超えるような約定金利での取引がまかり通っていた理由は,貸金業法上,みなし弁済規定という規定があり,利息を任意に支払った場合,利息制限法超過の金利も有効としていたからでした。 同判決は,みなし弁済が認められる条件である「弁済の任意性」について, 債務者が,事実上にせよ強制を受けて利息の限度額を超える額の金銭の支払いをした場合には,制続きを読む

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取引履歴開示義務

  最高裁判所平成17年7月19日判決 貸金業者は,債務者から取引履歴の開示を求められた場合には,・・・貸金業法の適用を受ける金銭消費貸借契約の付随義務として,信義則上,保存している業務帳簿に基づいて取引履歴を開示する義務を負う と判示し,取引履歴の開示がスムーズに行われるようになりました。  続きを読む

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